20セフィアエクスチューンS86Mを約6年使い込んできた私が、ついに新作の26セフィアエクスチューンS86MLを手にしてみました。結論から言えば、「MLにしたことへの不安は皆無だった」というのが正直な感想です。
前作20エクスチューンS86Mで感じていた「もう少ししなやかだと使いやすいかも」というわずかな物足りなさが、86MLというパワーとトレカ®M40X採用のブランクスによって見事に解消されていました。柔らかさの中にしっかりとした芯があり、キャストは8〜9割の力でS86M以上の飛距離が出る。3.5号のエギでも問題なくシャクれる。そして一日使い続けても疲れにくい。これが実釣で体感した26エクスチューンS86MLの実力です。
この記事では、前作S86Mを6年使い込んだからこそわかる「20エクスチューンS86Mとの具体的な違い」を軸に、キャスト感・シャクリ感・感度・疲労感の4つの観点からリアルなインプレをお届けします。さらに、26セフィアエクスチューンS86MLとの相性が良いリールのおすすめや、どんな人に向いているか・向いていないかも正直に解説します。
「26セフィアエクスチューンS86MLが実際にどう変わったのか知りたい」「前作ユーザーが乗り換えてどう感じたか聞きたい」という方は、ぜひ最後まで読んでみてください。
26セフィアエクスチューンS86MLについて詳しく解説していきます。
26エクスチューンでS86MLを選んだ理由

モデルチェンジした26セフィアエクスチューンをどうしても使ってみたかった
シマノのエギングロッド「セフィアエクスチューン」が2026年7月についにフルモデルチェンジ。高強度・高弾性カーボン「トレカ®M40X」の全機種採用、新形状スライスコルクグリップ、フルXガイドシステムなど、カタログスペックを見るだけでも前作からの大幅な進化が伝わってきました。
私はこれまで20セフィアエクスチューンS86Mを約6年間使い込んできました。その使い心地には十分満足していたのですが、「リミテッドの血統を受け継いだ」と謳われる26エクスチューンが、実際にどこまで進化しているのかをどうしても自分の手で体感したくて、今回購入を決意しました。
20セフィアエクスチューンS86Mの使用感が気になる方はこちら→20セフィアエクスチューンS86Mのレビュー記事を見てみる
前作20セフィアエクスチューンS86Mユーザーがあえて「S86ML」を選んだ理由
前作では8.6フィートのMパワー「S86M」を選んでいました。Mパワーは春の親イカから秋の新子まで幅広く対応できる万能さがあり、1本でオールシーズン使い続けられるのが最大のメリット。長年その使い勝手に慣れ親しんでいたのですが、使い込むほどに「もう少ししなやかな感じでも良いかも」という思いが頭の片隅にありました。
26エクスチューンのラインナップを見ると、前作のS86Mに相当するポジションは「S85M」と「S86ML」の2本。Mパワーを継続するのか、あえてMLに落とすか迷いましたが、トレカ®M40Xによるブランクスの進化でMLでもしっかりとした張りと反発力が出ているという情報を踏まえ、「一段柔らかくしてもエギングの幅が広がるだけで、デメリットは少ないのでは」と判断してS86MLをチョイスしました。
26エクスチューンS86MLのスペックおさらい
| 項目 | スペック |
| 全長 | 8.6フィート(2.59m) |
| 継ぎ方式 | インロー |
| 継数 | 2本 |
| 仕舞寸法 | 133cm |
| 自重 | 100g |
| 先径 | 1.6mm |
| エギサイズ | 1.8〜4号 |
| 適合ラインPE | 0.4〜1号 |
| グリップタイプ | カーボンモノコック |
| カーボン含有率 | 98.7% |
| 本体価格(税別) | 74,000円 |
シマノ公式では「あらゆるシチュエーションで威力を発揮する、エギングロッドのど真ん中。オールシーズンで活躍するバーサタイル性能を持つスタンダードモデル」と位置づけられています。前作20エクスチューンのS86M(自重107g)と比べると自重は7g軽くなり、使用素材・ガイドシステムともに大幅に進化しているため、スペック上の数字だけでは語れない部分が多いモデルです。
26エクスチューンS86ML実釣インプレ(20エクスチューンS86Mとの比較)
前作20セフィアエクスチューンS86Mを6年間使い込んできた私が、実際に26エクスチューンS86MLを手にして感じた変化を、4つの観点から正直にレポートします。
キャスト感:8〜9割の力でS86Mと同等以上の飛距離が出る

一番最初に感じたのは、キャスト時のロッドの振り抜けの変化です。前作20セフィアエクスチューンS86Mはしっかりとしたバットの反発でエギを弾き飛ばすイメージで、それはそれで気持ちよいのですが、フルキャストするにはそれなりの力が必要でした。
S86MLに持ち替えた瞬間、ブランクス全体がしなやかに曲がりながらエギをスムーズに加速させてくれるイメージに変わりました。体感では、20セフィアエクスチューンS86Mのフルキャスト時に比べて8〜9割の力でも同等以上の距離が出る感覚です。これはMLパワーならではのブランクス全体を使ったしなりに加え、トレカ®M40Xによる瞬間的な復元力の高さが合わさった結果だと思います。力まずに投げられるということは、長時間のエギングでも腕や肩への負担が減るということ。特に一日中投げ続けるような釣りでは、この差は大きく効いてくるように感じます。
シャクリ感:柔らかいのにシャッキリ感があり、3.5号でも問題なし

「MLにしたら大きいエギをシャクりにくくなるのでは?」というのが正直な懸念点でした。しかし実際に3.5号のエギをシャクってみると、その心配はありませんでした。抵抗系エギの代名詞でもあるヤマシタ・エギ王K3.5号ノーマルを使用してみた感想です。
ティップがしっかり入るMLらしい柔らかさはありながら、バットセクションにはしっかりとした張りと芯があります。「シャッキリとした柔らかさ」とでも表現すればいいでしょうか。ダルな曲がり方をせず、シャクった後の復元がスパっと速いので、エギに鋭いアクションを与えやすい印象です。これはトレカ®M40Xの「しなやかさと反発力の両立」という特性が、まさに体感できた瞬間でした。また全体的に振り感が軽くなったことで、連続したシャクリのテンポが上がり、エギングそのものがより楽しくなっています。
感度:全体のバランス感が向上し、潮流の変化がダイレクトに伝わる

感度については、単純に「ティップが柔らかくなったから感度が上がった」という話ではありません。正確に言うと、ロッド全体のバランス感が向上したことで、潮の変化や底の地形変化をより自然に手元で感じ取れるようになった、という印象です。
前作20セフィアエクスチューンS86Mでも感度は十分高かったのですが、Mパワーゆえか僅かな潮流や小波に対してをティップが弾きすぎる感を持つ場面がありました。26セフィアエクスチューンS86MLではMLのしなやかさがそのティップの弾きすぎる感を減らし、潮が当たってロッドが曲がる感覚・テンションが変化する感覚がよりクリアに伝わってくるようになりました。ラインをしっかりメンディングしながら潮流を読む釣りには、26セフィアエクスチューンS86MLの方が向いているかもしれません。
疲労感:バランス感が良く、一日振り続けても疲れにくい

前作20セフィアエクスチューンS86Mと比べると、そもそもパワー感が異なるので単純な比較は難しいのですが、一日通して使ったときの体への負担は明らかに軽くなっています。
26セフィアエクスチューンS86MLと24ツインパワーC3000XGをセットした時の重心ですが、20セフィアエクスチューンS86Mと同じくらいの位置に感じました。バランス感があって、ティップを上げている時も下げている時も、どちらにも対応しやすいポジションです。
キャストの項目でも書いたように、少ない力で振り抜けるため腕への累積負担が少ない。シャクリも振り感が軽くなったことで、手首や前腕が疲れにくい。磯場など移動が多いフィールドでも、ロッドの取り回しのしやすさを感じる場面が多かったです。「疲れたけどあと一投だけ」が自然に出てくるロッドというのは、エギングにおいて実はかなり大切な要素だと思っています。
26エクスチューンに合わせるリールのおすすめ

26セフィアエクスチューンS86MLはMLパワーのオールラウンドモデルなので、合わせるリールの選択肢は広めです。以下に相性の良いリールを予算・スタイル別でご紹介します。26セフィアエクスチューンと同じくシマノ製スピニングリールがおすすめです。
22ステラ:最高峰の巻き心地でS86MLのポテンシャルを引き出す
エギングリールの最高峰。インフィニティドライブ・アンチツイストフィンなど、全ての性能が突出しています。26セフィアエクスチューンS86MLのしなやかなブランクスと組み合わせることで、潮流の変化・エギへのテンションといった繊細な情報をフルに受け取ることができます。価格は高いですが、26エクスチューンS86MLと組み合わせたときの「タックル全体としての感度の高さ」は別次元です。
24ツインパワー:剛性と軽さのバランスが抜群
金属ローターによる剛性の高さと、ステラに近い巻き心地を持つコストパフォーマンスに優れたモデル。26セフィアエクスチューンS86MLの8.6フィートの長さでMLパワーに対して、リールの重さ的にもバランスポイントになりやすく、長時間のエギングでも手元が安定します。ステラほどの予算は出せないけれど、確かな性能が欲しい方に最適です。
23ヴァンキッシュ:極限の軽さを求めるなら
シマノスピニングリールの中でも最軽量クラスのヴァンキッシュ。MLという柔らかめのロッドとの組み合わせは、タックル全体の軽量化という点で非常に相性が良いです。特にランガンスタイルや長距離を歩くポイントでの釣りには、この軽さが大きなアドバンテージになります。MLの感度の高さとヴァンキッシュの軽快な巻き感が相まって、エギングそのものが楽しくなるペアリングです。
23ストラディック:コスパ最強のスタンダード
26エクスチューンS86MLに組み合わせるリールとして、最もコストパフォーマンスに優れた選択肢のひとつ。インフィニティドライブ搭載で巻き出しの軽さと巻き上げパワーを両立。26セフィアエクスチューンS86MLのシャクリやすさを活かしながら、全体的なコストを抑えたいアングラーに最適です。
24ヴァンフォード:軽量×コスパを両立したい人に
マグネシウム製ローターによる軽量性と、CI4+ボディによる軽さが魅力のヴァンフォード。ヴァンキッシュほどのコストはかけたくないが、タックル全体の軽量化を優先したいという方にぴったりです。26セフィアエクスチューンS86MLの柔らかさとヴァンフォードの軽快な巻き感は相性が良く、テンポよくシャクりながら広範囲を探るエギングスタイルに向いています。
26エクスチューンS86MLデメリット・気になる点
正直なところ、価格の高さはネックになる
26セフィアエクスチューンS86MLの本体価格は74,000円(税別)となり、実売価格は約60,000円前後になります。前作20エクスチューンが実売45,000〜52,000円前後だったことを考えると、価格帯は一気に跳ね上がっています。
性能の進化は確かに体感できますし、「これだけのものが作れるのか」という感動は本物です。ただ、リールとあわせてタックル全体に10万円超の投資が必要になることを考えると、誰にでも気軽に薦められる価格ではありません。エギングを本格的に楽しんでいる方・長く使い込む一本を求めている方には十分見合う投資だと思いますが、ライトに楽しみたい方やこれからエギングを始める方には、まずセフィアXRやセフィアSSといった下位モデルを選ぶのが現実的です。
26セフィアエクスチューンS86MLが向いている人/向いていない人
こんな人に向いている
秋の新子から春の親イカまで、1本でオールシーズンこなしたい人
26セフィアエクスチューンS86MLは1.8〜4号のエギに対応しており、秋の小型エギを使った新子ゲームから、春の3.5〜4号を使った親イカ狙いまで幅広くカバーします。MLパワーのしなやかさは秋の繊細な釣りに向いていますし、トレカ®M40Xのしっかりとした反発力がMLでも春イカを十分に相手にできる底力を与えてくれています。「ロッドを複数本揃えるよりも、1本を信頼して使い込みたい」というアングラーには、この26セフィアエクスチューンS86MLが最もバランスの取れた選択です。

筆者と同様に前作の20エクスチューンのMパワーから柔らかいモデル検討している方・「Mはちょっとハードすぎた」と感じている方にも、自信を持っておすすめできます。
こんな人には向いていない
親イカ専門・深場・激流ポイントでの釣りがメインの人
春のモンスター級アオリイカを深場や激しい潮流の中で狙うというシチュエーションでは、26セフィアエクスチューンS86MLのMLパワーはやや心許なく感じる場面が出てくるかもしれません。大型とのファイトで主導権を渡さないパワーという点では、同シリーズの26セフィアエクスチューンSS85Mや、上位モデルのセフィアリミテッドの方が安心感があります。また、重い4.5号エギを多用するハードな釣りスタイルには、26セフィアエクスチューンS85Mの方が適しています。
まとめ:【シマノ】26セフィアエクスチューンS86MLインプレ!実釣で体感した性能を徹底レビュー

シマノの最新エギングロッド26セフィアエクスチューンS86MLについてインプレ・レビューしました。
26セフィアエクスチューンS86MLは、「柔らかいのにしっかり仕事をする」という一言に尽きる一本でした。
前作20エクスチューンS86Mで感じていたバランス感・剛性感・疲れにくいシャクリ感という美点はそのままに、トレカ®M40Xの採用によってブランクス全体の反発力と感度が確実に向上しています。MLパワーにしたことで、キャストの楽さ・エギの操作性・一日の疲労感すべてにおいてプラスの変化を実感できました。
価格の高さは否定できないポイントですが、エギングを長く・深く楽しんでいきたいアングラーが「一生モノの1本」として選ぶには、十分な説得力を持つロッドです。
秋のシーズンインに向けて、ぜひ一度手に取ってみてください。
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