【アークテリクス】新素材「ePEメンブレン」で大幅に進化した2024年新商品”2つ”のベータ|まとめ

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【アークテリクス】

2024年春より、アークテリクスを代表するゴアテックスシェルのベータシリーズが新素材で大幅にリニューアルしました。

新たな新素材「ePEメンブレン」を採用したゴアテックスで新しくなのは、「ベータジャケット」と「ベータLTジャケット」から名前も変わった「ベータライトウェイトジャケット」の2種類。

  • 生地が厚くなって耐久性が大幅に向上したベータジャケット
  • 使う場所を選ばない汎用性の高さが特徴のベータジャケット
  • 強度はそのままにで軽量性と着心地が向上したベータライトウェイトジャケット
  • 本格的なアウトドアも想定され特化型になったベータライトウェイトジャケット

新しくなった2つのベータシリーズについて解説していきますので、最後まで是非チェックしてみてください。

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新しいゴアテックスメンブレン「ePEメンブレン」

「ePEメンブレン」ってどんな素材?

GORE-TEXプロダクトのePEメンブレンのイメージ画像

ePEメンブレン」は多孔質の延伸ポリエチレンをベースにしたメンブレンで、これまで使用していた「ePTFEメンブレン」と比較して、同強度で軽量化を実現できる。

フッ素化合物を使用しなくても耐久性があり軽量にでき、耐水防水性を促進することから、ゴアテックスのメンブレンとしてもピッタリな素材。

また、近年進められているPFCフリーの非フッ素系素材になったことで環境配慮の面も大きく貢献されています。

より強く、より環境にやさしい素材へと進化したのがePEメンブレンです。

新しいGORE‑TEX プロダクトは、革新的なメンブレンを導入しています

ePE(延伸ポリエチレン)メンブレンは、ブランドの責任あるパフォーマンスの歩みにおいて重要なマイルストーンです。それは、長い製品寿命を保つように設計された高性能で耐久性のある製品を提供します。

GORE‑TEX ePEメンブレンは、軽量で薄く、丈夫です。そしてPFCフリー*でカーボンフットプリントが削減**されています。そのメンブレンと厳選されたテキスタイル(リサイクル、原液着色、無染色など)の組み合わせ***によりラミネートが作られます。

* ゴア ファブリクスは、消費者向け製品のライフサイクルにおいて、環境への影響に懸念のあるPFC(PFCEC)を使用しないという目標を掲げています。この製品では、非フッ素系素材を使用することでその目標を達成しています。 詳しくはこちら
** 質量の減ったメンブレンと厳選したテキスタイルを組み合わせたラミネートに基づく (Higg MSI測定)
*** 選択したラミネートの種類による

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「ePEメンブレン」へと変更した背景は?

残雪の山間アウトドア活動中のイメージ

ゴアテックスは常に最先端の技術で、製品の高い耐久性と環境負荷軽減の取り組みを行ってきました。
近年環境面で注目されているのがフッ素を含まないPFCフリー(非フッ素系)素材へのシフトです。
従来モデルの「PTFEメンブレン」ゴアテックスでは、素材にフッ素が少なからず使われているため、このPFCフリーを満たすことができません。
この課題をクリアするためにもPFCフリーの素材として新たに見直しが必要となり、それを実現するのが「ePEメンブレン」なのです。
アークテリクス以外のアウトドアブランドでもPFCフリー素材へのシフトが展開されており、「ePEメンブレン」への移行は時代の流れに合わせて必須の項目です。

従来通りに様々な厳しいテスト基準をクリア済み

ゴアテックス生地の試験風景

ゴアテックス素材は、単純に防水防風を謳っている訳ではありません。

ゴア社の中で行われる様々な項目に及ぶ厳しい基準のテストをクリアして、初めて「ゴアテックス」の称号を与えられて世に出されています。

 

強度テスト

ゴアテックス生地の引っ張り試験イメージ

アウトドア環境では、荒れた岩肌や鋭利な枝先など、生身の身体では怪我が絶えないような危険な要素が沢山あり、その様な要素から身体を守るゴアテックス生地には強度や耐久性が求められます。
摩擦・伸縮・打撃といった外的ダメージによる保護力は必須の項目。

防水テスト

ゴアテックス生地の防水試験イメージ

完全防水を謳うゴアテックスの要となる防水テスト。
嵐の様な激しい雨風の圧力を受けても水を通さない防水性、透湿性と体温低下を招く水を弾く強力な撥水性能が求められます。

洗濯テスト

ゴアテックス生地の選択試験の風景

ハードに使用することで、雨風・ホコリ・体から発する汗や皮脂汚れがつきまといます。
定期的に洗濯することでゴアテックスの性能を維持できますが、洗濯で撥水性能や防水性能が落ちてしまう様ではゴアテックスの名が泣きます。
数えられないほどの洗濯を繰り返しても性能を維持できているかもチェックし、長年に渡って使い続けられる耐久性の確保を確認しています。
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ベータジャケット

生地が厚くなって強度と耐久性が大幅に向上

2024ベータジャケットのイメージ画像

ベータシリーズの中で最軽量モデルだったベータジャケットは、この2024年のアップデートで仕様が大きく変わります。

非常に軽やかな着心地を実現していた30デニールの表地80デニール2.5倍以上の厚みにアップし、強さと耐久性を大幅に向上させてきました。

生地が厚くなったことでジャケットの重量は300gから375gと増えてしまいましたが、「ePEメンブレン」を採用することで着心地を損なわずに耐久性を上げることに成功しています。

生地が厚くなっても400g未満に抑えられているのは素晴らしいことで、重量増のデメリットよりも生地の強度・耐久性向上のメリットの恩恵の方が大きく現れるでしょう

従来のベータジャケットで心配視されていた耐久性を克服した、より汎用性の高くなったモデルとして生まれ変わっています。

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表地

2024ベータジャケット生地の表地イメージ

表地が30→80デニールへ変更し、強度・耐久性が大幅に向上。

 

裏地

2024ベータジャケット生地の裏地イメージ

裏地は従来のベータジャケットと同様のGORE® C-KNIT™ バッカーを採用し、さらりとした快適な着心地を継承しています。

汗ばむ様なシチュエーションでも生地にベタついて張り付くことなく、着心地の良さに貢献しています。

 

フード

2024ベータジャケットのフード着用イメージ

ベータジャケットのフードは、頭にしっかりフィットするタイプを採用し、従来モデルと同様の仕様です。

ヘルメットの着用には非対応ですが、大き過ぎないフードは普段使いでも使いやすく考慮されています。

 

フィットデザイン

2024ベータジャケットの裏面イメージ画像

ベータジャケットのフィットデザインは、ミッドレイヤーを想定した緩やかなフィッティングになっています。

レイヤリングを考えられた作りは、身体を保温・保護することを重視した想定となっている。

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ベータライトウェイトジャケット

「ePEメンブレン」とGORE® C-KNIT™ バッカーで軽量性と着心地がアップ

2024ベータライトウェイトジャケットのイメージ画像

2024年のアップデートで「ベータLTジャケット」から名前を変更し「ベータライトウェイトジャケット」に生まれ変わりました。

従来通りの40デニールの表地を使いながらも、「ePEメンブレン」を使うことで強度は変わらずに軽量化することに成功し、ジャケットの重量は395gから340gになりました。

新しくなったベータジャケットよりも軽量な仕上がりとなっています。

これにより、ベータライトウェイトジャケットがベータシリーズ最軽量のモデルと位置付けが変わっています。

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表地

2024ベータライトウェイトジャケット生地の表地イメージ

表地は40デニールのナイロン生地と、従来モデルと同じ仕様でありながら軽量化に成功しているのは「ePEメンブレン」の大きな恩恵です。

 

裏地

2024ベータライトウェイトジャケット生地の裏地イメージ

裏地は織物のトリコットバッカーから、ベータジャケットと同じGORE® C-KNIT™ バッカーが新しく採用されています。

生地全体で軽量性と着心地の向上が実現できたのも「ePEメンブレン」の賜物です。

 

フード

2024ベータライトウェイトジャケットのフード着用イメージ画像

フードはヘルメットにも対応する大型のストームフードを採用。

落石や転倒時のリスクが伴う岩稜帯での登山を含む、様々ななコンディションが想定される本格的なアルパインエリアでの行動を想定された作りで、ベータジャケットとの差別化を明確にしています。

 

ピットジップ

2024ベータライトウェイトジャケットのピットジップ画像イメージ

従来モデルと同様に、脇に換気ができるベンチレーション機能のピットジップを採用。

行動中にオーバーヒートしてきてもジャケットを脱がずに体温調節できるため、アクティブなシチュエーションには欠かすことのできない機能。

 

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ベータジャケットとベータライトウェイトジャケットの使い分けは?

新しくなったベータジャケットとベータライトウェイトジャケットは、様々なシーンに対応できる万能モデルのベータシリーズ。

どちらも万能型で同じ様な使い方ができますが、大きく使い分けをするとしたら次の様になります。

 

ベータジャケットがオススメなシーン

  • 運動量が少ない、汗をかかないシーン
  • 中間着を重ね着する様なシーン

使う場所を選ばない汎用性が高いのがベータジャケット。

 

ベータライトウェイトジャケットがオススメなシーン

  • 運動量が多く、汗をかきやすくなるシーン
  • ヘルメットが必要になる本格的なアルパインエリアでの登山

本格的なアウトドアも想定したのがベータライトウェイトジャケット。

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ベータジャケットとベータライトウェイトジャケットの発売時期は?

リニューアルされた2種類の発売時期は次の通りになります。

  • ベータジャケット:2024年4月中旬発売予定 → 追記:4月11日(木)の11:00〜発売開始
  • ベータライトウェイトジャケット:2024年3月15日(金)より販売開始

ベータライトウェイトジャケットが先行で販売され、3月15日(金)からは公式オンラインショップでの販売が開始されています。

楽天市場やAmazonではもう少し後になると思いますので、少しでも早く手に入れたい方は公式オンラインショップからの購入を急ぎましょう。

Ioraというカラーは直営店限定カラーとなっていますので、こちらは実店舗で直接購入することになります。

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まとめ

2024ベータジャケット・ベータライトウェイトジャケットのイメージ画像

「ePEメンブレン」を採用した新しいゴアテックスを採用した「ベータジャケット」と「ベータライトウェイトジャケット」についてのまとめです。

  • 生地が厚くなって耐久性が大幅に向上したベータジャケット
  • 使う場所を選ばない汎用性の高さが特徴のベータジャケット
  • 強度はそのままにで軽量性と着心地が向上したベータライトウェイトジャケット
  • 本格的なアウトドアも想定され特化型になったベータライトウェイトジャケット

新素材でアップデートした2つのベータシリーズ、是非手に取って新素材による進化の軌跡を楽しんでください。

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