100万km走った日産セドリックはどんな車?その後エンジンはどうなった?【解説・考察】

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先日、100万kmを突破したエンジンがついに壊れたと話題になった日産セドリック。

市販車として100万km走行を達したと話題になった日産セドリックとは、一体どの様な車なのでしょうか。

そんな日産セドリックについて、概要も踏まえて考察していきます。

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一つのエンジンで100万km走った日産セドリック(Y33型)について

日産セドリックY33型のイメージ画像

まず、セドリックは日産自動車が1960年〜2004年まで製造・販売していた乗用車(高級車)です。

同クラス高級車の枠として、トヨタ自動車のクラウンとライバル関係に位置する車です。

 

今回100万km突破したと話題になったセドリックのオーナーは、高松市の鉄道カメラマン坪内政美さんです。

坪内政美公式ブログⅡ

このセドリックは、ブロアム E-Y33 1997年式(平成9年式)2,500cc

しかもこのセドリックは新車ではなく、2,500km程しか走っていない中古車を購入して乗り続けていたそうです。

鉄道カメラマンとしての移動手段として購入して以来、16年かけて103万kmまで走り抜きました。

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100万km走行した日産セドリックY33型のスペック

基本スペック

新車価格 3,330,000円(1997年当時)
ボディタイプ ハードトップ
ドア数 4枚
乗員定員 5名
形式 E-MY33
ホイールベース 2,800mm
トレッド前/後 1,500/1,495mm
全長×全幅×全高 4,870×1,765×1,425mm
室内長×室内幅×室内高 2,000×1,480×1,160mm
車両重量 1,560kg

 

性能・詳細スペック

エンジン・燃料系

エンジン形式 VQ25DE
最大出力 190ps(140kW)/6,400rpm
最大トルク 24.0kg・m(235.4N・m)/4,000rpm
種類 V型6気筒DOHC24バルブ
総排気量 2,495cc
内径×行程 85.0mm×73.3mm
圧縮比 10.0
過給機 なし
燃料供給装置 ニッサンEGI(ECCS)
燃料タンク容量 80リットル
使用燃料 無鉛プレミアムガソリン

 

駆動系

駆動方式 FR
トランスミッション 4AT
変速比 第1速 2.785
第2速 1.545
第3速 1.000
第4速 0.694
後退 2.272
最終原則比 4.636

 

足回り系

ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前) 独立懸架ストラット式
サスペンション形式(後) 独立懸架マルチリンク式
ブレーキ形式(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後) ベンチレーテッドディスク
タイヤサイズ(前) 205/65R15 94S
タイヤサイズ(後) 205/65R15 94S
最小回転半径 5.5m

 

日産セドリックが100万km突破までに発生したトラブル

70万kmでバックギアが入らない

九州で70万kmを超えた時に、トランスミッションが全く動かなくなるトラブルに見舞われたそうです。

前進はするけど後進にギアが入らない、前にしか進めない状態に。

この時のピンチは、整備担当のメカニックさんが積載車で現地に駆けつけてくれたそうです。

 

メーターが99万9,999kmから進まない

運命の100万kmになる瞬間、固唾を飲んで見守るものの、ODOメーターは99万9,999kmから動かなかったそうです。

メーターが100万kmにならなかったのも、メーカーが100万kmまで走らせることを想定していなかったのではないかと考察されます。

メーターが動かなくなってからは、1,000kmまで記録できるトリップメーターで走行距離を確認し、紙にメモを取って記録を残していたとのこと。

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103万kmで故障した日産セドリックのエンジン、その後はどうなった?

2023年3月、石川県・能登半島へ撮影に向かった際に現地でエンジン故障。

その後に何とか自力で高松市へ戻った後、エンジンを調べてもらった結果、修理が困難と判断されました。

エンジンは同型車の約6万km走行した中古エンジンと載せ替えて、現在もセドリックは走り続けてるそうです。

103万km走り抜いたエンジンは、日産に引き取られて研究用として活用されるそうです。

今後、長期の使用に耐えられる頑丈なエンジンが登場されることを期待したいですね。

まとめ:100万km走った日産セドリックはどんな車?その後エンジンはどうなった?【解説・考察】

この100万km以上走り抜いたエンジンですが、それを想定して特別な仕様で作られたものではなく、一般の市販車として製造された車のエンジンです。

定期的なオイル交換をはじめとするメンテナンスや日頃のエンジンの調子を伺い、些細な変化にも気を配って主治医の整備担当メカニックに相談しながら大事に乗り続けた結果の賜物です。

故障して廃車になる運命の車は、一部はリサイクルされるとはいえ産業廃棄物としてゴミとなりますので、これからの地球環境を考える上でもエコではありませんね。

気に入った愛車を末長く大事に乗り続けていく、とても素敵な事です。

魅力ある新型車が登場して乗り換えていくのもいいですが、今動ける車を大事に長く乗り続けていく事の大切さを教えられた気がしますね。

 

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