【速報】2024年1月20日にJAXA探査機「SLIM」が日本初の月面着陸に成功

2024年1月20日、日本にとって記念すべき日となりました。

月面探査に向かっていた無人探査機「SLIM」が月面着陸を成功させました。

これは日本初の快挙となり、月面着陸を成功させたのは去年の2023年インドに続いて5カ国目となります。

日本初の月面着陸を成功させた無人探査機「SLIM」とは

今回、日本初の月面着陸を成功させた「SLIM」は、JAXA（宇宙航空研究開発機構）が開発した無人探査機のことです。

無人で活動するSLIMは、地球からの遠隔操作で月面探査のミッションを遂行します。

SLIMに課せられたミッションは、

• 月の狙った場所へのピンポイント着陸
• 着陸に必要な装置の軽量化
• 月の起源を探る

SLIMが実証する技術は、月探査のほか、比較的重力のある天体の探査への基礎にもなるため、将来の太陽系科学探査の要求に応えることができるといわれます。

スポンサーリンク

SLIMの機体スペック

SLIMの目的

スポンサーリンク

SLIMが着陸目標地点としたクレーター「SHIOLI」

SLIMは月面の中で「神酒の海」と呼ばれている地点を着陸目標として向かいました。

この着陸目標地点には沢山のクレーターが存在し、国際的にも名称はありませんでした。

今回のSLIMが着陸した地点付近のクレーターは、サイエンスチームを中心とした論議が行われ、「SHIOLI」とい名前が与えられました。

詳細を知りたい人はこちら

世界で5カ国目となった月面着陸

2024年1月20日午前0：20（日本標準時）に月面着陸を成功させたSLIMですが、今回の件で世界では5カ国目となる月面着陸を果たしたことになります。

他に月面着陸を成功させた国は、次の4カ国。

• アメリカ
• ロシア（旧ソ連）
• 中国
• インド

スポンサーリンク

月面着陸に成功も、トラブル発生

無事に月面着陸を成功させたSLIMですが、太陽電池が電力を発生していないトラブルが発生しています。

現在は内蔵されているバッテリーのみで活動していますが、JAXAではバッテリー電力は数時間程度持つだろうという見解です。

この、SLIMに搭載された太陽電池が機能しないまま着陸したということで、何らかの原因で予想していたすたがとは違う形で月面に着陸したのではないかと推測されます。

現在では、月面からのデータ取得を優先としたミッションを実施しています。

スポンサーリンク

搭載されている小型ロボットは「正常に分離」

SLIMには小型の探査ロボット「LEV-1」と「LEV-2」が搭載されており、SLIMが月面上空でホバリング中に分離したと見られている。

LEV-1やLEV-2が分離されると、自動的に電波を地球に向けて発信するようになっており、この電波の受信が確認されたことから、LEV-1とLEV-2はSLIMから無事に分離できたと考えられています。

月面に着陸したSLIMは逆さだった

分離後のLEV-2により、月面に着陸したSLIMが撮影されました。

その姿は、なんと逆さまで月面に突っ込んで不時着したような姿でした。

このような姿を目の当たりにしたので、太陽電池が正常に作動していないということも頷けます。

同時に分離したLEV-1と同時に活動し、LEV-2はSLIMおよび周囲の撮影、LEV-1の通信機で画像を地球へ配信、それぞれの役目を果たしました。

この事より、LEV-1とLEV-2は

• 日本初の月面探査ロボット
• 世界初の完全自立ロボットによる月面探査
• 世界初の複数ロボットによる同時月面探査
• 世界最小・最軽量の月面探査ロボット

という快挙を同時に挙げることになりました。

スポンサーリンク

1月20日は記念日になるかも

2024年1月20日に日本初となった月面着陸を果たしたことで、日本記念日協会で1月20日に記念日が追加されるのではないでしょうか。

1月20日は「月面着陸の日」の様な日として制定されるかもしれませんね、今後の動向に注目です。