日本製スポーツカーの王者「GT-R」の盗難が相次ぐ理由と背景

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【トレンド】
スカイラインGT-Rの盗難相次ぐ…「日本製スポーツカーで一番ホット」車の行方は?
スポーツカーの名車として知られる、日産「スカイラインGT-R」の盗難が相次いでいます。1月末に盗まれた車の行方を追いました。

スポーツカーで「GT-R」という名前を聞いたことがある方は多いと思います。

日本製のスポーツカーの名車とも言えるこの車が、今盗難のターゲットとされて非常に注目されて盗難件数が多発しています。

そんなGT-Rが盗難される理由と多発している背景を掘り下げていきます。

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GT-Rってどんな車

GT-Rは、日産自動車から販売されている「スカイライン」の最上級スポーツグレード「スカイラインGT-R」の総称で呼ばれています。

単なるスポーティーグレードではなく、レースで勝つ為に生まれたグランドツーリングカーがGT-Rです。

初代GT-Rの登場から2024年現在までに様々な世代のGT-Rが登場し、大まかに3世代に分類されています。

 

第1世代型のGT-Rは、1979〜1973年の間にPGC10型が登場。

第2世代型のGT-Rは、1989〜1994年にR32型、1995〜1998年にR33型、1999〜2002年年にR34型が登場。

第3世代型のGT-Rは、2007年〜2024年現在に至るまでR35型が登場し、この第3世代型から「スカイライン」の名前がなく、「日産GT-R」の名前に。

 

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GT-Rが人気の理由

出典:Motor-Fan.ip

元々、国内でも絶大的な人気を誇っていたGT-Rですが、近年ではその人気に拍車がかかるようになってきました。

そのキッカケとも言えるのが、カーアクション映画「ワイルドスピード」シリーズともいえます。

世界の名だたるスポーツカーやスーパーカーが活躍する中には、日本製のスポーツカーも数多く出演しています。

その中にGT-Rも出ていますが、中でも第2作目「ワイルドスピードX2」で主人公ブライアンの愛車として登場したR34GT-Rの活躍っぷりが、多くの人の目線を釘付けにしました。

 

GT-R盗難後の行き先と狙われる背景

盗難されたGT-Rの行き先

そんな大人気のGT-Rですが、過去から人気が故に盗難被害も数多くでています。

特に近年では盗難件数が急激に伸び上がっています。

その背景の一つともいえるのが、外国へのGT-Rの輸入です。

映画「ワイルドスピード」が撮影されたアメリカでもGT-Rの人気が絶大なのですが、外国製の車が製造されてから25年経過しないと輸入できない「25年ルール」というものが存在します。

このルール為にGT-Rが簡単には輸入することができませんでした。

盗難率が急増するようになったのは、ちょうど第2世代型のR32GT-Rが製造から25年経過した2004年以降からです。

盗難されたGT-Rは、アメリカをはじめとする海外に次々に輸入されることになっていきました。

 

「25年ルール」とは

アメリカ国内で販売されていない車は、アメリカの安全基準や排ガス試験を通っていないと見なされ、基本的に個人が輸入してもアメリカ国内の一般道を走ることができません。

これは日本製のGT-Rにも適応される為、そのような理由でアメリカでは手に入れるのが困難でした。

ですが、そのような車でも製造から25年が経過した車種に関しては制度として「クラシックカー」として登録できます。

そしてクラシックカーとして認められると、アメリカの安全基準や排ガス試験にパスしなくても輸入が可能になります。

これが「25年ルール」と呼ばれ、この規制に掛からなくなった年代のGT-Rが次々と狙われていくことになった訳です。

 

急激に盗難率が増えた背景

日本国内だけでならず海外からも絶大な人気を誇るGT-R。

盗難されて海外へ輸出されることで国内の車体数が減りますが、それにより国内在庫の車体価値の希少性が上がってプレミア価格がつき、非常に高値になっています。

当時の新車価格で500〜600万円台だったものが、20年以上経った中古車でも状態次第では2,000万円以上で取引されることも珍しくはありません。

人気車種で盗難のターゲットにされる → 盗難後に海外輸出で在庫減 → プレミア価格で高値取引 → 高値取引目的でまた盗難……、といった負のループに入っていき、年々GT-Rの被害も拡大しています。

 

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盗難から守る対策は

盗難の手口も、個人で盗むというよりは、組織化したプロの窃盗グループが絡んでいる可能性が高い。

盗まれてしまうのも、外出先よりも自宅で盗まれているケースが意外と多い。

入念に下見をした上で犯行に及んでいる為、多様な盗難対策が必要になってきます。

  • 専門店の高性能カーセキュリティを入れる
  • 面倒でもハンドルロック等のアナログなカーセキュリティも取り入れる
  • 車をすぐに出せない所に保管する
  • 車が始動しないようにバッテリーを外す等する
  • AppleのAir Tagのようなタグ端末を忍ばせておく

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