アウトドアで使用されるウエアには、ナイロンやポリエステルといった様々な素材の生地が数多く採用されています。
年々新しい機能性を持った生地が開発されており、奇跡の素材と言われているグラフェンという素材が使われているグラフェンX のαジャケットが誕生しました。
グラフェンXは、次の様な特徴を持った素材で、未来性や高い機能性をとても感じます。
・スチールの200倍ある高い強度
・高い防水・防風・通気性
・素材がもつ遠赤外線機能による保温効果
・複数の大容量ポケットによる高い収納力
・コンパクトに収納できる
このグラフェンXのαジャケットを実際に使ってみての使用感や気になった点を解説していきます。
グラフェンX αジャケットとは
グラフェンX αジャケット(以下αジャケット)は、クラウドファンディングの「Makuake」にて先行販売されていたジャケットです。
私が所有していたのは初期モデルで、現在では後期モデルのαジャケットⅡにアップデートされています。
このαジャケットは、グラフェンという炭素を使用した比較的新しい素材で、強度・熱伝導・電気伝導性に優れた、奇跡の素材と言われるくらいの素材だそうです。
他に、防水性・通気性・軽量性・耐久性を兼ね備えた素材で、聞くだけで夢の機能が詰まった素材だと思わせてくれます。
αジャケットは、それらの機能性を活用したオールシーズン使用できる汎用性のあるジャケットとして作られてます。
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グラフェンXのαジャケットを着用して気になった点
高い強度・耐久性と、ちょっとした保温特性も兼ね備えているので、このジャケット一つで普段使いから釣りのアウターまで使えないか?と思い購入してみました。
着込んでいく中で幾つかの点がきになりました。
保温性が感じなかった
グラフェンの赤外線特性で、「外気温5℃でもTシャツ1枚で快適です」と謳われてましたが、これは体感できませんでした。
以前に気温が10℃ないくらいの時に、中はロンTでαジャケットを着た状態で過ごしてみました。
ゴアテックス系のジャケットと比べて、何だかほんわかした様な暖かさの様な感じがあったので、これが遠赤外線特性かと思いました。
ですが、風に吹かれてジャケットが体に当たる様なことになると、ジャケット自体が冷えて冷たさが体に伝わってきてしまったので、αジャケット1枚で寒い時でも大丈夫とは思えなかったです。
恐らく、αジャケットを作る段階で5℃の環境下の部屋で過ごしている時は、謳い文句の通りに快適なのかもしれませんが、ちょっと現実的ではないです。
謳われてるほど軽くない
公式サイトでは、αジャケットの自重は449gと軽量です、と謳われてましたが、その割には重く感じました。
その時に気になって自重を測ってみましたが、650gくらいありました。
449gというには、測定誤差と言えないほど差があったので、これは少しガッカリしました。
着丈が長過ぎる
αジャケット自体はすっきりしたフォルムだったのでカッコ良かったのですが、着丈がかなり長めの作りになっていました。
αジャケットを着て座る時に、ジャケットがお腹周りでごわついて座り難くかったです。
ジャケットの生地も厚みがあってハリがあるのですが、柔軟性がないので、座る時には凄く気を使いました。
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グラフェンXαジャケットのイマイチな点(デメリット)
入手し難い
αジャケットは、クラウドファンディングの「Makuake」を通して購入することができました。
その後は「CAMPFIRE」というクラウドファンディングでも販売されました。
当時はこれらのクラウドファンディングサイトを通さないと購入できず、数量も限定だったので入手しにくかったです。
現在ではグラフェンXの公式サイトにて購入できる様になりました。
※現在はαジャケットはαジャケットⅡにアップデートされています。
サイズ感に注意
αジャケットは海外企画で設計されていますので、サイズを選ぶ際は注意が必要です。
海外企画は日本企画より大きめに作られているので、日本企画の1サイズ下を選ぶくらいがいいと思います。
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グラフェンXαジャケットの特徴(メリット)
スチールの200倍ある高い強度
炭素を素材としたグラフェンはスチールの200倍の強度を誇ると謳われています。
これは引っ張り強度に対しての強度だそうですが、摩耗性能においてもグラフェンを含んでいない素材に対しては耐摩耗性能は向上しているそうです。
強度が強いということは、長い年数ジャケットを使用していくことを考えると心強い要素です。
高い防水・防風・通気性
生地の表面には撥水処理を施されているので、雨に降られても水を弾いてくれます。
この生地の撥水処理は、環境を配慮したPFCフリーのコーティングを施されており、近年の厳しい環境基準を満たす様になっています。
また、生地の耐水圧は10,000mmと謳われているので、恐らくゴアテックス系の様に防水透湿のメンブレンを使用した素材になっていると思われます。
水は通さず、湿気は通す素材になっているそうです。
また、ジャケットには脇にベンチレーション機能としてのピットジッパーが設定されているので、蒸れてきた時にジャケットを脱がなくても脇のジッパーを開けることで強制的に換気することができます。
素材がもつ遠赤外線機能による保温効果
このグラフェンという素材は赤外線特性を持っているそうで、体から発する熱を均一に分布くれる機能があるそうです。
公式では、外気温5℃においてもTシャツ1枚で快適に過ごせると謳われてます。
ダウンや中綿の様に、空気の層を利用して保温性を保つ特性とは違って、面白い機能だと思います。
複数の大容量ポケットによる高い収納力
αジャケットには大容量のポケットが複数あるので、ジャケット自体に沢山の物を収納することができます。
バックやポーチを持ち歩くのが面倒な方には、この収納性は非常に重宝するでしょう。
コンパクトに収納できる
αジャケットは、丸めてフードに押し込める様にすることでコンパクトに収納することができます。
出先でαジャケットを着る必要がなくなった時に、丸めて収納した状態にすることでカバン等にしまうことができますね。
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グラフェンXのαジャケットがおすすめの人
新しいジャンルに興味がある人
従来からあるゴアテックスの様な、機能的にも実績があって信頼性の高い素材と違い、グラフェンという聞き慣れない新しい素材を使われているジャケットなので、正直万人向けとは言い難いところはあります。
新しいジャンルや新しいものに興味がある方にはピッタリだと思います。
長年使える耐久性のあるアウターが欲しい人
スチールの200倍の強度があると言われるグラフェンXを素材として使用しているので、強度はある意味折り紙付きです。
お気に入りのジャケットを長く使いたいけど、使っていくうちにボロボロになって買い換えたくない、という方にはピッタリではないでしょうか。
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まとめ:グラフェンXのαジャケットのメリット・デメリットと使用感
色々と気になる点もありますが、このグラフェンXという素材自体には凄く将来性を感じました。
とても高い強度を持っているという特性は、気に入ったものを長く使いたい人には欠かせない要素です。
現在ではアップデートされたジャケットにかわっていますし、この先も後継モデルが出てくると思います。
グラフェンXは他にも沢山ラインナップも追加されていますので、気になるアイテムが出てきたら引き続きチェックしていきたいです。
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