「マウンテンラウンダージャケット」と「クライムライトジャケット」、どちらもノースフェイス(THE NORTH FACE)の人気レインシェルとして名前を見かけることが多いアイテムです。しかし、見た目が似ているために「結局どっちを選べばいいの?」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。答えは意外とシンプルです。日常使いも兼ねたいならマウンテンラウンダージャケット、本格的な登山で軽さを求めるならクライムライトジャケットを選びましょう。
なぜなら、マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットは同じGORE-TEX PRODUCTSを採用していながら、生地の厚みやシルエットの設計思想がまったく異なるからです。用途に合わないモデルを選んでしまうと、重さや動きやすさの面で後悔する可能性があります。
たとえば街での通勤にも使いたい方が薄手のクライムライトジャケットを選ぶと、耐久性に物足りなさを感じるかもしれません。逆に登山で軽さを求める方がマウンテンラウンダージャケットを選ぶと、ジャケットの重量が気になることでしょう。
この記事では、マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットについて素材・機能・使いやすさの違いを解説します。あなたにぴったりの1着がきっと見つかるはずです。
ノースフェイスのマウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットについて詳しく解説していきます。
マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットとは
「マウンテンラウンダージャケット」と「クライムライトジャケット」は、どちらもノースフェイスが展開する「GORE-TEX PRODUCTS」を採用したシェルジャケットです。GORE-TEXとは、雨を通さないのに汗の蒸気は外へ逃がしてくれる、防水透湿性に優れた素材のこと。登山やハイキングなど、天候が変わりやすいアウトドアシーンで長く愛用されてきた実績があります。
その中でもマウンテンラウンダージャケットは、日常使いからアウトドアまで幅広くカバーするオールラウンドモデル。一方のクライムライトジャケットは、登山という過酷な環境を強く意識した、より専門性の高いモデルという立ち位置になります。似ているようで、実は目指す方向性が異なる2着なのです。
マウンテンラウンダージャケットの特徴を解説
素材と防水性能
マウンテンラウンダージャケットの表地には、50デニールという厚みのあるリサイクルポリエステルが使われています。デニールとは糸の太さを表す単位で、数字が大きいほど生地が丈夫になる仕組みです。厚みがある分、街中でラフに着ても擦れに強く、耐久性を重視したい方に向いています。
中間層には、軽くて柔らかいePEメンブレンを採用したGORE-TEX PRODUCTSの3層構造を使用。雨をしっかり防ぎながら、蒸れにくい着心地を実現しています。フロントはダブルフラップ仕様になっており、ファスナー部分からの浸水もしっかりガードしてくれます。
使いやすい機能とシルエット
左右のポケットにはフラップが付いており、雨の日でも中身が濡れにくい設計です。フードはワンハンドアジャスターに対応していて、片手だけでもサッと調節可能。さらにヘルメットの上からかぶれる仕様になっているため、自転車や冬山での使用にも安心感があります。
シルエットはゆったりとしたボックスタイプ。ミドラーやダウンなどを重ね着しても窮屈にならないので、防寒対策をしながらのアウトドアや、街着としてのレイヤードスタイルにもなじみやすいでしょう。付属のスタッフサックを使えばコンパクトに収納でき、持ち運びの際もかさばりません。
クライムライトジャケットの特徴を解説
軽さと動きやすさにこだわった設計
クライムライトジャケットの表地は、20デニールのしなやかなリサイクルナイロン(リサイクル原料率100%)。マウンテンラウンダージャケットと比べるとかなり薄手で、その分軽量に仕上がっています。実際の重さもLサイズで約285gと、285gという数字からもわかるとおり驚くほど軽い部類に入ります。
中間層は同じくePEメンブレンを使ったGORE-TEX PRODUCTSの3層構造。加えて、パックを背負ったままでも腕を上げやすいよう、運動性を考えた立体的なパターンが取り入れられています。風にあおられてバタつきにくいシルエットも、行動中の快適さにつながるポイントです。
登山シーンで活躍する機能
大きな特徴のひとつが、フロントファスナーとポケットの止水ファスナー仕様です。ファスナーの隙間から水がしみ込みにくいため、悪天候での行動にも強さを発揮します。スランティングポケットは、ザックのハーネスを締めた状態でも干渉しにくい位置に配置されており、登山中の使い勝手までしっかり考えられています。
さらに脇の下にはベンチレーション(換気口)を設置。ファスナーを開け閉めするだけで衣服内の温度を素早く調整できるので、登りで汗ばんだときもさっと熱を逃がせます。こちらもスタッフサック付きで、コンパクトに収納できる点は共通です。
マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットを徹底比較
| 項目 | マウンテンラウンダージャケット | クライムライトジャケット |
| 表地素材 | 50デニール リサイクルポリエステル | 20デニール リサイクルナイロン |
| 重さ(Lサイズ) | 約410g | 約285g |
| シルエット | ゆったりめのボックスシルエット | 動きやすさ重視のアクティブシルエット |
| ファスナー | ダブルフラップ仕様 | 止水ファスナー仕様 |
| ベンチレーション | なし | あり(脇下) |
| 向いている用途 | 日常使い、軽めのハイキング、街着 | 本格登山、縦走、悪天候時の行動 |
| 価格帯(税込) | 30,800円~44,000円 | 35,420円~50,600円 |
こうして並べてみると、耐久性と汎用性を取るならマウンテンラウンダージャケット、軽さと機動力を取るならクライムライトジャケットという構図が見えてきます。
マウンテンラウンダージャケットがおすすめな人
✅雨の日の通勤や通学にも使える1着がほしい方
✅街着とアウトドアウェアを兼用したい方
✅厚みのある生地で耐久性を優先したい方
✅ミドラーを重ね着することが多く、ゆったりしたシルエットを求める方
普段使いのしやすさを重視するなら、マウンテンラウンダージャケットの守備範囲の広さが心強い味方になってくれます。
クライムライトジャケットがおすすめな人
✅本格的な登山やロングトレイルに挑戦したい方
✅荷物を軽くしたいので、ジャケット自体の重量も削りたい方
✅ザックを背負った状態での動きやすさを重視する方
✅天候が急変しやすい高所や稜線での行動が多い方
軽さと機能性を突き詰めたつくりなので、シビアな環境でこそ真価を発揮するモデルといえるでしょう。
マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットのよくある質問:Q&A

マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットの購入を検討している方から寄せられやすい質問をQ&A形式でまとめました。気になる項目があれば、ぜひチェックしてみてください。
マウンテンラウンダージャケットは劣化しますか?
生地自体はGORE-TEX PRODUCTSと50デニールのしっかりした表地を使っているため、通常の使用で急激に劣化することはあまりありません。ただし、表面の撥水加工は着用や洗濯を重ねるうちに少しずつ弱くなっていきます。撥水性が落ちてくると、雨粒が生地に染み込んで見えるようになり、これが劣化のサインです。また、着用により皮脂や汗による汚れが付着したままにすると生地を劣化させる原因となるので、定期的な洗濯によるケアが必須になります。
長く快適に使い続けるコツは、定期的なお手入れにあります。定期的に洗濯をして汚れを落としたり、市販の撥水スプレーや乾燥機・アイロンなどで熱で撥水機能を回復させたりすることで、購入時に近い性能を保ちやすくなるでしょう。素材そのものの寿命は長いアイテムなので、こまめなメンテナンスを習慣にするのがおすすめです。
マウンテンラウンダージャケットは真冬で使えますか?
マウンテンラウンダージャケット自体には中綿などの保温材が入っておらず、あくまで風雨を防ぐシェルジャケットという位置づけです。そのため、これ1枚だけで真冬の寒さをしのぐのは難しいと考えてください。
マウンテンラウンダージャケットはミドラーの上から重ね着しやすいゆったりとしたボックスシルエットを採用しています。フリースやダウンベストなどの保温着と組み合わせれば、真冬でも十分に活躍してくれます。防風・防水性能が高いぶん、体感温度の低下も抑えやすくなるはずです。
クライムライトジャケットは寒いですか?
クライムライトジャケットの表地は20デニールと薄手で、軽さと動きやすさを最優先した設計になっています。単体での保温性は高くないため、真冬にこれ1枚で過ごすと寒さを感じやすいでしょう。
ただし、GORE-TEX PRODUCTSによる高い防風性能のおかげで、風による体感温度の低下はしっかり防いでくれます。行動中に汗をかいても、脇下のベンチレーションで衣服内の熱を逃がせるのも快適さにつながるポイントです。保温着とのレイヤリングを前提に選べば、寒い時期の登山でも心強い1着になります。
マウンテンラウンダージャケットとマウンテンライトジャケットの違いは何ですか?
マウンテンラウンダージャケットとマウンテンライトジャケットは名前がよく似ているため混同されがちですが、この2つは別モデルです。マウンテンライトジャケットは、70デニールのナイロンとGORE-TEX PRODUCTSの2層構造を採用したノースフェイスの定番アイテム。肩まわりの切り替えデザインが特徴的で、インナーと連結できるZIP IN ZIPシステムに対応しており、街着として長年支持されてきました。
対してマウンテンラウンダージャケットは、50デニールのリサイクルポリエステルとGORE-TEX PRODUCTSの3層構造を組み合わせたモデルです。フラップ付きのスランティングポケットや、ヘルメット対応フードなど、アウトドアでの実用性を重視した装備が備わっています。ファッション性と定番デザインを求めるならマウンテンライトジャケット、機能性を重視しつつ幅広いシーンで使いたいならマウンテンラウンダージャケットと考えるとわかりやすいでしょう。
>>マウンテンラウンダージャケットとマウンテンライトジャケットの比較記事を見てみる
まとめ:【ノースフェイス】マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットの違いを徹底比較!

ノースフェイスのマウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットについて解説しました。
マウンテンラウンダージャケットとクライムライトジャケットは、どちらもGORE-TEX PRODUCTSを採用した信頼性の高いシェルジャケットですが、目指す方向性は明確に異なります。日常使いからライトなアウトドアまで幅広くこなせるのがマウンテンラウンダージャケット、軽量性と動きやすさで本格的な登山シーンを支えるのがクライムライトジャケット。用途とシーンを思い浮かべながら選べば、後悔のない買い物ができるはずです。
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