今更聞けない!?快適高機能素材ゴアテックスの基礎知識【解説 考察】

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アウトドア用アイテムやアウトドアファッションを語る中で必ずと言っていいほど聞く「ゴアテックス」というフレーズ。

ゴアテックスが凄い、とよく言われますが、一体何が凄いのか?一体どんな物なのか?意外と分からない人も多いです。

ここでは、そんなゴアテックスについて解説していきます。

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ゴアテックスは防風・防水・透湿の機能が備わった生地

ゴアテックスとは、アメリカのゴア社が開発した防水透湿の機能がある素材のことです。

ゴアテックスは1枚の生地全体の事を指すのではなく、1枚の生地の中で表地と裏地の間にサンドイッチされたフィルム素材の事をいいます。

このフィルム素材を「ゴアテックスメンブレン」と言い、これこそがゴアテックスの正体といっても過言ではありません。

このゴアテックスメンブレンには防水透湿の機能があります。

防水透湿とは、水は通さないけど水蒸気は通す機能のことです。

ゴアテックスメンブレンには、水蒸気だけが通ることができる非常に細かい穴が空いています。

このお陰でゴアテックスウエアの中は蒸れが軽減されて快適に保たれます。

 

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ゴアテックスの特徴

防水性

ゴアテックスは防水機能がある為、水を全く通すことがありません

生地自体が破れていない限り、たとえ高圧洗浄機の様な勢いの水を浴びたとしても全く濡れることがありません。

ゴアテックスは、外側の表地には撥水機能を持たせて、主となるゴアテックスメンブレン自体は防水機能があり、ダブルで水に対する耐性があることになります。

撥水という言葉がありますが、撥水は水が水玉の様になって弾く事を言います。

一見同じ様に見えますが、撥水性はある程度の水の勢いを超えると水が通ってしまいます。

撥水性の機能しかない生地は、軽い雨くらいなら水が染み込まずに水玉となって弾いてくれますが、台風や暴風雨の様な強い雨に打たれ続けると生地に水が染み込んでしまいます。

ゴアテックスなら、台風や暴風雨の様な嵐に見舞われても濡れずに済みます。

 

防風性

ゴアテックスは水を全く通さない為、同じく風も全く通さない訳です。

防風性のあると言われる生地でも、1枚のナイロン糸から織り作られた生地だと織り目の間から僅かながらに風が通ってしまいます。

ゴアテックスはゴアテックスメンブレンのフィルム素材がある為、完全に風を通しません

風を通さないので、風による体温低下を防ぐことができます。

 

透湿性

体を動かしてくると汗をかいてきて、汗が蒸発してくると湿気が発生します。

土砂降りに見舞われると、ただのビニール合羽では雨に濡れなくても中は湿気で蒸れてベトベトして不快な思いになります。

ゴアテックス生地のウエアであれば、ウエアを着たままでも雨を防ぎつつ湿気だけがウエアの外に排出されるので、中がベトつく様な不快な思いにならずに快適に過ごせます。

 

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ゴアテックスの注意点

ゴアテックス生地はナイロン系の素材がメインのため、高熱に弱いです。

ドライヤーや乾燥機程度の温風程度であれば全く問題はないのですが、タバコの火や火の粉が付いてしまうと生地に穴が空いてしまいます。

火の元ではゴアテックス製品を使う様なことはしない方がいいので、取り扱いには注意が必要です。

 

皮脂系の汚れ

ゴアテックス生地は、主となるゴアテックスメンブレンのフィルムを外側の生地と内側の生地を特殊な接着剤で貼り付けて1枚の生地としています。

この接着剤は皮脂の様な油汚れに対して弱い為、汚れがついたまま放置すると接着剤が劣化して生地が剥離してきます。

汚れが付いて直ぐに劣化してしまう訳ではありませんが、汚れたと感じたら洗濯して汚れを除去することで生地を長持ちさせることができます。

 

通気性がない

ゴアテックスは透湿性があるので、動いて汗をかいた時に湿気は通してくれるのですが、熱気までは排出することはできません

湿気は外に排出できても通気性がない為、ゴアテックスのウエアの中は熱気が残ったままになります。

ゴアテックスのウエアを着ていて暑いと感じたら、ウエアを脱ぐかフロントジッパーを開けて換気する必要があります。

ゴアテックスのウエアの中には、換気をするためのベンチレーション機能が備わったものもあり、この弱点に対応したアイテムもあります。

 

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熱は伝わる(防寒性はない)

風は通さないので寒い時期には冷たい風から直接体を冷やさない様に守ることができますが、ゴアテックスの生地自体は熱が伝わります

冷たい風に晒され続けると、生地が冷えて、冷えた生地が風の勢いで体に触れて熱が奪われてしまいます。

そのため、寒い時期にはゴアテックスウエアの中にフリースやダウンの様な保温性のある服を着て防寒性を高める必要があります。

 

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まとめ

機能性が満載なゴアテックス生地、アウトドア用品は勿論の事ですが、普通の衣類やスニーカー等にも採用されている物も増えています。

一度使うと快適でファンになる方も多いゴアテックス生地のアイテム、機会があれば手に取って実感してみてください。

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